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忙しい方のための要約
SofaScore 6.8 / FotMob 7.2
注目はキーパス4本という数値だ。チームが3失点した試合で守備面のデュエルでも後手を踏んだ場面があったことが推察され、この部分がSofaScoreの6.8に影響していると見られる。クロス成功率20%も低く、ボックス供給の精度という観点では課題が残る内容だ。
ヴェルダー・ブレーメンに所属する菅原由勢が、アウクスブルク戦に79分先発出場してSofaScore 6.8、FotMob 7.2の採点を受けた。チームは1-3と大敗を喫したが、個人スタッツは見るべき内容を含んでいる。SS/FMの0.4ポイント差が何を映しているかを読むことで、菅原の実像が浮かぶ。
SofaScore 6.8のスタッツ構造
SofaScoreの記録は、79分で40パス試行・34成功(成功率85%)、クロス5本中1本成功(20%)、キーパス4本、タックル1回、インターセプト1回、xA 0.151、デュエル勝利2回(5回中40%)という内容だ。
注目はキーパス4本という数値だ。試合を通じてチームメイトに決定機を演出するパスを4本供給したことは、攻撃的右サイドバックとしての役割を全うした証左と言える。xA 0.151も一定の期待アシスト値を持っており、「ゴールに絡む手前まで届いていた」動きが数値に現れている。
一方で、デュエル勝率40%(5回中2回)は低い。チームが3失点した試合で守備面のデュエルでも後手を踏んだ場面があったことが推察され、この部分がSofaScoreの6.8に影響していると見られる。クロス成功率20%も低く、ボックス供給の精度という観点では課題が残る内容だ。
FotMob 7.2が高い理由──視点の違い
FotMobが7.2と0.4ポイント高い採点を与えた背景には、チーム大敗の中での「個人としての貢献」への重みの置き方の違いがある。FotMobのスコアリングモデルでは、チームの勝敗とは独立した形で個人の寄与を評価しようとする設計が働きやすい。キーパス4本という創造性とxA 0.151の組み合わせは、チームが負けていても個人として攻撃に意味ある貢献をしたと判断されやすい。
一方SofaScoreは失点との関係や守備指標の低さに対してより敏感に反応する傾向があり、1-3という結果のコンテキストで6.8という評価になったと考えられる。
79分の構造──途中交代の意味
菅原は79分で交代となった。先発出場したが試合終盤に退いたことは、コンディション管理の観点または戦術的な変更の可能性があるが、いずれにせよフル出場ではなかった点は採点にも影響しうる。ただしSofaScore/FotMob両媒体とも79分のプレー内容に対して採点を行っており、出場時間による大幅なペナルティは見受けられない。
過去平均7.3との比較
菅原の過去平均7.3に対し、今節はSS6.8/FM7.2と全体として若干の下振れとなった。チーム大敗という状況を加味すれば、むしろキーパス4本を供給した内容は健闘と言えるかもしれない。筆者の見立てでは、今節の菅原は「チームは機能しなかったが、個人としてできることをやった79分間」だった。0.4ポイント差は実際の評価差というより、採点媒体が何を重視するかの設計差だ。いずれの評価も彼の今節の実態を部分的に正しく捉えている。
蹴太のひとこと
個人的には、敗戦の中でキーパス4本を供給できる菅原こそ、ブレーメンの右SBで残された数少ない希望だと感じる。デュエル40%は確かに課題だが、攻撃で決定機を作るSBは2026年市場で評価される。次節はクロス精度(5本中1本→2本以上)の改善を観たい。