忙しい方のための要約
SofaScore 6.7 / FotMob 7.1
注目すべきは先制ゴールの質だ。xGが0.315と比較的高い数値を示しており、チャンスを確実に仕留めたというより、ゴール前の良いポジショニングで相当確率の高いシュートを決めたと読める。ゴールという結果がこの部分を覆い隠しているが、対人戦での強度という課題は無視できない。
2.ブンデスリーガ第33節のハノーファー戦に前半45分間出場した山田新は、ゴールを記録しながらもデュエル勝率ゼロという相反するデータを残した。SofaScoreとFotMobの採点には差があり、ゴールをどれだけ重視するかで評価が分かれている。
プロイセン・ミュンスターは昇格争いの佳境にある2.ブンデスリーガで、ホームでのハノーファー戦に臨んだ。山田は先発出場し、前半の45分間でフィールドに立った。チームにとって昇格プレーオフへの勝ち点確保が重要な局面で、先制点を奪うことが至上命題だった。
注目すべきは先制ゴールの質だ。xGが0.315と比較的高い数値を示しており、チャンスを確実に仕留めたというより、ゴール前の良いポジショニングで相当確率の高いシュートを決めたと読める。決定機を1回作り出し、キーパスも1本記録しており、攻撃面での関与は効率的だった。
一方で、データの中で最も気になるのがデュエル勝率0%という数字だ。デュエルは6回起きており、1回も制覇できなかったことになる。空中戦も2回敗北。これは前半45分間という短い時間の中での結果とはいえ、フィジカルの局面でことごとく押し負けたことを意味する。ゴールという結果がこの部分を覆い隠しているが、対人戦での強度という課題は無視できない。
実際、SofaScoreとFotMobの採点差にはこの解釈の違いが反映されていると考えられる。FotMobはゴール・アシストを比較的重く評価するアルゴリズムを持ち、ゴールを決めた山田に高めの評価を与えている。一方SofaScoreはデュエルや守備・パスの総合成績を加味するため、ゴールがあっても低調な対人局面が採点を押し下げた可能性がある。0.4ポイントの差は小さいが、この試合の「何を評価するか」という問いへの答えの差とも言える。
山田は今季好調で、昨季からスコアを積み上げてきた選手だ。過去平均が7.1ということは、この試合の採点はほぼ平均値に沿っており、特別な好不調があったわけではない。ゴールを決めたうえで、過去平均並みの採点に落ち着いたという事実が、逆説的にデュエル面での低調さがどれだけ響いているかを示している。
また、後半に出場しなかった点も気になる。途中交代か負傷か、あるいは戦術的な判断かは定かでないが、45分でのベンチ退場はコンディションや戦術的な意図が絡んでいる可能性がある。プレーオフ争いの終盤戦、山田が連続してスタメンを担えるかどうかは、チームの昇格プレーオフ争いを左右する変数の一つだ。デュエル面の課題を修正しながら得点を重ねていけるか、今後の試合が試金石となる。
蹴太のひとこと
個人的には、デュエル0%でゴールを決めた山田の今節は「前半45分の勝負強さ」という解釈で読みたい。対人で勝てなくても決定機を仕留められるFWは2部では希少だ。次節は90分起用がかかった試合でデュエル勝率が改善するかを観たい。