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国内 フットボールチャンネル / 2026-07-01 10:00:45
原題: 【長谷川健太の目】「勝つ可能性は十分にあった」日本代表、ブラジル戦惜敗の分岐点。けが人の影響はあれど…
ブラジル代表戦のサッカー日本代表スターティングメンバー【写真:田中伸弥】 サッカー日本代表はFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)決勝トーナメント・ベスト32でブラジル代表と対戦し、1-2で敗れた。先制しながらも終盤に押し込まれ、あと一歩で勝利には届かなかった一戦を、長谷川健太氏(元名古屋グランパス監督)はどう見たのか。ポイントに挙げたのは、田中碧のミスではなく、けが人の影響によって生じた交代策の制約と、攻撃的なウイングバックの手札不足だった。日本代表はなぜ勝ち切れなかったのか。 (取材・文:内藤秀明)【取材日:6月30日】[1/1ページ] 田中碧は責められない。終盤の失点をどう見るべきか サッカー日本代表 田中碧【写真:Getty Images】 ーーまずは総評として、ブラジル代表戦はどういう印象の試合でしたか。 「本当に、もったいなかったですね。90分で勝つチャンスがあったかどうかはまた別としても、PK戦まで含めれば、勝つチャンスはあったと思います。 先制することは、ゲームプランにあったと思います。そこからの失点も。想定内の展開の中で、なんとかあのまま延長、PK戦という形に持ち込めれば、勝つチャンスもあった試合ですね。 終わってみると、もったいなかったなという感じですね」 ーーこの試合で一人、マン・オブ・ザ・マッチを選ぶなら、誰が拮抗したゲームを作り上げていたと思いますか。 「やはり、先制点を決めた佐野(海舟)ではないでしょうか。そこで先制できたからこそ、ここまで可能性のある展開になったと思います」 ーー得点、失点、その他のシーンを含めて試合全体で、展開を一番大きく動かしたターニングポイントはどこだったと思いますか。 「やはり、交代ではないかなと思います。1点目を取られたことは仕方ないとして、あの時間帯には日本もカウンターに行くチャンスが一度ありました。どちらが次の点を取るかという時間帯だったと思います。 取られたこと自体は仕方ないとして、そのあと足がなくなってきた時に、今回残念だったのは、けが人が大きく響いてしまったことです。 ーー田中碧選手が試合後にうずくまる姿も印象的でした。あの場面をどう受け止めていますか。 「田中碧の責任ではないと思います。自陣の低い位置でボールを奪って、すぐに奪われるということは、サッカーでは起こることです。大事なのは、取られた後に他の選手がどれだけカバーできるか。それがチームスポーツだと思います。 ミスは誰にでもあります。そのミスをどうやってみんなでカバーし合うかがディフェンスですし、攻撃でも一人では行けない状況の中で、周りがどうフォローするかが大事になる。 だから、田中碧は責められないと思います。それまで素晴らしいプレーをしていましたし、選手たちもみんな分かっているのではないでしょうか」 ーー堂安律選手も、試合後に悔しさをにじませているように見えました。 「律はチームのために、本当に守備を必死に頑張ったと思います。その分、攻撃に行けないストレスは抱えていたはずです。 そういう中での悔しさはあるのではないでしょうか」 攻撃的なWBの手札不足が響いた サッカー日本代表町野修斗【写真:Getty Images】 ーーけが人の影響というのは、具体的にはどういう部分で感じましたか。 「結局、WBで代えられる選手が鈴木(淳之介)と菅原(由勢)しかいなかったというか、攻撃的なWBがなかなかいなかったことは、すごく残念でした。 例えば、たらればで言えば、三笘(薫)が先に出ていて、途中から中村(敬斗)で行ければとか、堂安(律)が先に出ていて、伊東(純也)をWBで後出しできるとか。守りながらもカウンターを打てるタイプの選手がベンチにいれば、少し状況は変わったのではないかと思います。 ただ、どちらかといえば守備にウエイトがある選手しか、なかなかWBの控えにいなかった」 ーー守りながらもカウンターを打てるカードを切れなかった、ということですね。 「そうですね。やはり、鎌田を前に上げようと思っていたと思うんです。ただ、鎌田が怪我をした。それで結局、鎌田と田中(碧)を代えることになったのだと思います。 本来であれば、例えばシャドーに鎌田を上げることはしたかったと思います。ただ、結局もう1点欲しい後半終盤のタイミングの78分に、町野というカードを切らざるを得なくなった。 町野はそれまで今大会に1試合も出ていませんでしたし、遠藤航の離脱後に合流した選手なので現在のチームで練習できる時間が長かったわけではありません。しかも本職ではないシャドーの位置でのプレーを、1-1の状況で、ぶっつけ本番に近い形で使わざるを得なかった。 そういうベンチメンバーの層の厚さみたいな部分は足りなかったですね。もちろんけが人が出ていなければという話ではありますが…。いずれにしても、そこがすごくもったいなかったと思います」 「守って延長、PKしか手はなかった」 サッカー日本代表遠藤航【写真:田中伸弥】 ーーそこは試合中の判断だけでなく、準備段階から影響していた部分でもあるのでしょうか。 「そこはもう準備の段階だと思います。 結局、最後までWBとシャドーの問題、あとは遠藤(航)が離脱したことによるボランチの枚数不足の問題が響いてしまったのかなと。 あそこが揃っていれば、あの時間帯で先ほど言ったようなカードの切り方もできたと思います。ただ、それが手札になかったので切れなかった。だから、守備のメンバーで受けるしかなかったということです。 あの状況だと、なんとか守って守って、延長、PKに持ち込むしか手はなかったのかなという感じでした。 そういう意味でも、もったいなかった。勝つ可能性は十分にあった大会だったと思います。組み合わせの運であったり、けが人であったり、そういう部分で少し運に恵まれなかったのかなと思います」 (取材・文:内藤秀明) 【著者プロフィール:内藤秀明】 1990年生まれ。プレミアリーグを中心にサッカーライターとして活動中。2023年には4試合解説者も務めた。またプレミアリーグのファンコミュニティ「プレミアパブ」の代表としてトークイベントやフットサルイベントなども主催している。趣味はお笑いライブを見に行くこと。 【関連記事】 英国人が見た日本代表対ブラジル代表「いつもいつも言ってますが…」「残念ながら今日は…」 ブラジル代表FWクーニャ、試合終了後に日本代表の塩貝健人を挑発 サッカー日本代表 ブラジル戦 海外メディアの反応まとめ 【最初から読む】【長谷川健太の目】「勝つ可能性は十分にあった」日本代表、ブラジル戦惜敗の分岐点。けが人の影響はあれど… 『フットボールチャンネル』でサッカー最新情報を見よう! いち早くチェックしたい方は下記リンクから↓↓ 【了】 FIFAワールドカップ2026 focus football サッカー日本代表 ブラジル代表 北中米W杯 森保一
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