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国内 サッカーキング / 2026-06-24 23:31:06

「今はとにかく勝ちたい」「W杯はエゴを出す大会じゃない」堂安律が示す献身性、日本代表の10番が見せる変化と進化

原題: 「今はとにかく勝ちたい」「W杯はエゴを出す大会じゃない」堂安律が示す献身性、日本代表の10番が見せる変化と進化

対象選手: 堂安 律

翻訳本文

日本代表の道筋が決まる重要な節目、FIFAワールドカップ2026 グループステージ第3節のスウェーデン代表戦が迫ってきた。 オランダ代表、チュニジア代表を相手に1勝1分けの勝ち点4を確保。グループFの2位につけている日本代表は、目下1位〜3位まで全ての可能性がある状況だ。1位・2位の場合はラウンド32がブラジル代表かモロッコ代表と非常に厳しい戦いが予想されるが、1位通過の方がその後と対戦相手がやや楽とも言われている。仮に3位通過になれば、一発目からフランス代表との激突が濃厚。その行方はスウェーデン戦次第ということになる。 こうした中、森保一監督は23日の練習前ミーティングで「あくまで勝って1位通過を狙う」と宣言。改めて選手たちの目線を統一したという。その指揮官の言葉に呼応し、誰よりも強く勝利にこだわっているのが、エースナンバー10番を着ける堂安律である。 2018年9月に第1次森保ジャパンがスタートした頃、堂安は“エゴイストの塊”のような選手だった。森保監督も「『自分が自分が』を押し出すのは悪いことじゃない」と語り、その鼻息の荒さを買っていたが、あまりにも度が過ぎるのはチームにとってマイナスだ。カタール大会に向けたアジア最終予選では、伊東純也の台頭によって出場機会が減少。感情の整理がつかずに苦しんでいたが、指揮官は若きレフティを外すという大鉈をを振るったこともあった。 そんな紆余曲折を経て、迎えたカタール大会。堂安の立ち位置は“ジョーカー”。途中から出てきてゴールを奪い、勝利を引き寄せるという重要な役割だった。本人もそこに集中。ドイツ代表、スペイン代表戦で歴史的逆転勝利につながる一撃をお見舞いしたが、本音の部分では「次は絶対的な主軸としてフル稼働したい」という強い気持ちがあったのではないか。 第2次森保ジャパンでの堂安は大黒柱に君臨したが、右ウイングバックが主戦場になったことで、守備のハードワークを強く求められる状況が増していった。その結果、今大会に向けたアジア最終予選ではアタッカー陣の中で唯一のノーゴール。今大会に入ってからもまだ得点がない。その複雑な胸中を大先輩・長友佑都は代弁した。 「律は10番で、前の選手たちがこれだけ得点を取っている中、彼も点を取りたいはずなんですよ。でも、DFかのようにあれだけ体を張ってディフェンスをして、忠誠心を持ってチームのためにやっている。その姿を見て、僕らもすごく勇気づけられるんですよ。エゴとか自分だけのことを考えず、チームのために徹して戦っている姿を見て、自分もああいうプレーをしたいなと思う。絶対にいつかチャンスのボールがこぼれてくるし、彼が全て持っていく。それが堂安律なんです」 39歳の大ベテランも太鼓判を押すほど、堂安が献身性を強く押し出ようになったのは一体なぜなのか。23日のナッシュビルでの練習後にそれを問うと、本人はこう語気を強めた。 「日本代表として他の国に負けるという辛さを今まで経験してきましたけど、本当に負けたくない。目の前で相手が喜んでいる姿がどうしても気に食わない。やっぱり全ての試合に勝ちたいですし、どんな強豪国であれ、有名選手であれ、僕らが勝って喜び、ウィナーとしてピッチを去りたいという思いが、この3年半で特に強く芽生えてきた。勝利にこれほどまでに飢えていることは、今までの人生にはなかったので、今はとにかく勝ちたいです」と背番号10は強調。「ワールドカップはエゴを出す大会じゃないので、それがしたいやつは大会が終わってからしれくれって思います」とまで言い放ったのである。 まさにフォア・ザ・チーム精神の申し子となった堂安。彼は今、献身性や犠牲心を示しつつも、ヒーローになるという“新たな10番像”を築き上げようとしている。「いつか自分にはゴールのチャンスが転がってくる」という手ごたえもあるようだ。であれば、その本領をスウェーデン戦で遺憾無く発揮するしかない。それは日本代表を取り巻くすべての人が願っていること。「僕自身も得点を取れるという確信がなぜかあるので、全く心配していません」と言い切る堂安がワールドカップ通算3点目を奪ってくれれば、日本代表は1位通過に大きく近づくはずだ。 今後の過密日程を踏まえ、森保監督は伊東をベンチに回し、堂安を右シャドーで先発起用する可能性もゼロではない。そうなれば、左足シュートがゴールネットを揺らす確率も上がる。「自分の良さは得点」と口癖のように言う堂安が真の絶対的10番へと飛躍を遂げるためにも、とにかく早く1点を取ってほしい。日本中がその瞬間を待ちわびているに違いない。 取材・文=元川悦子

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