スタッド・ランス所属の中村敬斗は、W杯チュニジア戦で先制ゴールをアシストし、オランダ戦のゴールに続く2試合連続得点関与を達成した。これは稲本潤一以来となる日本代表W杯での大会記録に並ぶ数字だ。得点後に披露した「Kポーズ」の意味と、「余韻は冷めました」という即座の切り替えが6月23日のインタビューで注目を集めた。
「稲本潤一以来」の大会記録——2試合連続得点関与の内容
オランダ戦のW杯デビュー弾(「狙い通りのゴールだった」)に続き、チュニジア戦では前半4分の先制ゴールをアシストした。「仕掛けから先制ゴールをアシスト」という形——「まず仕掛けることを考えた」と本人が語ったように、左サイドからの積極的な突破が起点となった。2試合で1ゴール・1アシストという結果は、スタッド・ランスでリーグ・ドゥを戦いながら培った「個人的にもキレが出てきている」という実感を代表の舞台で体現したものだ。
「Kポーズ」——久保建英への思い
チュニジア戦のアシスト後に披露した「Kポーズ」のセレブレーションは、負傷で大会に帯同できなかった久保建英への思いを込めたものだ。「久保にやりました」と語り、試合前に久保から「勝ってきてくれ」と言われたエピソードを明かした。ゲキサカの報道では「鎌田選手がやったら『鎌田のK』になるので僕が」というユーモアも加わり、チームの精神的な絆を示す場面となった。スタッド・ランスのキャプテン経験が育んだ、ピッチ内外でのコミュニケーション力の表れでもある。
「余韻は冷めました」——精神的成熟の証明
試合後のDAZNインタビューで中村は「(ゴールの)余韻は冷めました」と即座に次節への切り替えを示した。「次は勝ちに行きます」という言葉には、個人記録が話題になる中でもグループF最終節・スウェーデン代表戦での勝利を最優先する姿勢が凝縮されている。フットボールチャンネルは「チーム全員の層が厚い」という発言も取り上げ、中村の「良いワンチームという感じ」という表現が今大会の日本代表の強みを示すものとして注目された。
スウェーデン戦「3試合連続得点関与」の可能性
中村が「必ず勝ちたい」と語るスウェーデン代表戦で3試合連続の得点関与が実現すれば、W杯グループリーグでの連続得点関与記録として日本代表史に刻まれる。運動量でもW杯上位レベルの数値を記録していた中村は(ゲキサカ報道)、コンディション面での不安がない。「事前キャンプからしっかり準備してきた」という言葉が示す準備の蓄積が、スウェーデン戦でどう表れるかが焦点だ。
蹴太のひとこと
個人的に、「余韻は冷めました」という一言には稲本潤一以来の大会記録に並んでも浮かれない精神的な土台が見える。スタッド・ランスでリーグ・ドゥという舞台を戦いながら、W杯の2試合で1G1Aを記録できたのは「キレが出てきている」というフィジカル的な自信だけでなく、「Kポーズ」が示すチームへの帰属意識が支えになっているからだと思う。スウェーデン戦の3試合目で同じ集中力を維持できれば、代表における中村敬斗の地位は大会を通じて確立される。